鉄のリサイクル

IRON RECYCLING

鉄のリサイクル

生活に欠かせない鉄。その大切な鉄を循環させる技術として黒鉛電極を活用した電気製鋼炉による鉄のリサイクルがあります。
電炉での粗鋼生産は、高炉で鉄をつくるよりもエネルギー消費量が約半分、CO2排出量が約25%と言われており、環境への負荷を低減することができます。
レゾナック・グラファイト・ジャパンは高品質な製品と唯一無二のサービスを提供することで、効率的で環境にやさしい鉄のリサイクルを促進し、持続可能な社会の発展に貢献します。

加速する「電炉シフト」

鉄鋼の生産は、電炉方式と鉄鉱石を原料とする高炉(溶鉱炉)方式があり、現状では高炉が主流で、世界の75%を占めています。しかし、「生産する過程でのCO2排出量を高炉の約4分の1に抑えられる」という電炉の特性に世界が注目するようになりました。脱炭素が至上命題となっている今、鉄のつくり方が変わろうとしています。
国別の電炉比率(2021年の推定)をみると、米国が70%、欧州も35%が電炉です。さらに英国やチェコの大手鉄鋼会社が電炉への転換を表明するなど、米国や欧州で電炉の新設計画が目白押しとなっています。
一方、日本や中国はそれぞれ25%、12%にとどまっています。しかし、日本政府が2020年に温暖化ガス排出量を「2050年までに実質ゼロ」を打ち出したことで、風向きが変わりました。日本全体のCO2排出量の約14%は鉄鋼業が占めるとあって、日本製鉄やJFEなどの高炉メーカーも大規模電炉の新規計画を発表するなど、国内での電炉シフトも一段と加速しています。

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